現在、大学や専門学校で学ばれている卒業学年の皆様に、少しでも働くイメージを持っていただけるよう、2021年4月に入職された新卒セラピストの方のインタビューを行いました。
第1弾は3名の方のインタビューをご紹介します。
理学療法士 栗野 奈央
出身校:畿央大学
リハビリをするときに大切にしようと思う
ことは?
患者さんの情報を事前にカルテをしっかり見るなど、準備してリハビリをするようにしています。その中で想定できることは考えて、臨機応変に対応できるようにもなりたいです。
学生の時期と就職してからの違いはありますか?
一人暮らしなので、身の回りのことを自分でできるようになるために頑張っています。
患者さんを診るのに自分が健康でなければと思い、食事をしっかり採ったり、睡眠をしっかりしたり、筋トレを始めたり、健康面に気を付けています。
先輩とのコミュニケーションや治療のことについては話していますか?
質問するときは、まずは自分で一度考えて、頭の中を整理してから質問するようにしています。そうすると、先輩も私の考えやわからないことをよくわかってもらえると思います。
どんなセラピストになりたい?
患者さんの生活をよく考えて、できない活動があればなぜできないのか原因を考え、その生活の一連の流れをしっかりと評価できるようになりたいです。限られた時間の中で、目的のある理学療法を提供できるようになりたいです。
後輩にアドバイスするとしたら?
私はまず自分のやりたいリハビリを考えて、それができる病院をリストアップして探しました。
病院を見学しないとわからないことが多いので、できるだけ見学はした方がいいと思います。
作業療法士 田口 誠
出身校:専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ
学生の時期と就職してからの違いはありますか?
学生の時の実習の際に担当の患者さんを持った時と、就職してから持った担当患者さんを比べると、自分の意識は全く違い、人生・生活に関わる重みや責任感というのを感じるようになりました。
先輩とのコミュニケーションや治療のことについては話していますか?
OTチームは女性も男性も同じぐらいいるのですが、聞きやすい雰囲気を先輩方が作ってくれていて、質問をした時も親切に教えていただいています。
どんなセラピストになりたい?
「人を見る」ことの大事さをたくさん教えていただいています。
機能訓練が大切な人もいれば、作業療法が健康につながる方もいるので、その人に合う治療をしっかりと見極めて、作業療法が特に必要な方には割り切って機能訓練をPTに任せるなど、そのような判断もしっかりとできるようなセラピストになりたいです。
休日は何していますか?
今はコロナで外になかなか出られないので、家でできる筋トレや料理、読書をよくします。休日は休みをしっかりとるため、勉強は平日にすることが多いです。
後輩にアドバイスするとしたら?
朝活がおすすめです。朝は頭が一番働くので、勉強するなら早起きしてやるのがいいと思います。
就活に関しては、病院見学は早めに声をかけて動くことをお勧めします。私は遠方だったのでオンラインでいろいろ情報を得ました。
言語聴覚士 ?本 恵
出身校:大阪医療福祉専門学校
この職種を選んだきっかけは?
祖父が入院した際に言語聴覚士の方にお世話になり、そこからSTを目指すようになりました。一度社会人として働いていたのですが、自分が資格を取り、その領域の専門性を高めていけることも魅力に感じました。
新人研修はどのようなものでしたか?
言語療法についての勉強はこれまでたくさんしてきたのですが、筋肉や骨格についての知識は強くないので、PT・OTと一
緒に学べたことは、今後の為になりました。
学生の時のイメージ・考えとの違いはありましたか?
STの業務自体は実習などである程度知っているつもりでいましたが、患者さんのことを見聞きすることや、情報収集をすることなど、直接リハビリしている時以外の時間の大切さを知りました。部屋を移動するときや、食事の様子、脱衣の様子など、大事な情報がたくさんあると考えます。
実際に初めてリハビリをしたときはどうでしたか?
事前に内容を考えるのですが、リハビリ中は段取りどおり進めることに必死になりすぎて、患者さんの反応を見落としたり、後になってもっと融通をきかせればよかったと反省することがありました。
研修制度はどのようなものですか?
現在は主任STとの一対一の教育をしていただいています。
まず朝に一日の予定を打ち合わせして、コミュニケーションを取りながらリハビリを提供し、夕方に書いたカルテを見ながら悩んだことや気になったことを質問しながらサポートしてもらっています。また自動車運転のリハビリのガイドラインを作ろうという話も出ています。
後輩にアドバイスするとしたら?
壁にふせんで、「やること」を書いて貼っていました。いつまでに何を勉強するか、自分の興味のある分野などを貼って、意識して動けるようにしていました。