先輩インタビュー

入院時だけでなく生活期・在宅の事を考える経験もでき、ここで働いていてよかったと思っています

私が入職した時期は、ちょうどコロナが流行っていた時期でしたので、在宅復帰を目標にした方の自宅の状況を把握することに苦労しました。回復期専従の担当をしていたのですが、退院後の住まいの状況や居住動線は今後の生活にとても重要で、病院のリハビリではその状況を想定した動きをイメージして訓練します。しかし、面会できず患者様の動作レベルをご家族の方に直接見てもらえない為、退院前訪問ができない時期は患者様のご家族と電話やLINEでのやりとりを中心に行い、家の写真を頂き環境を再現して対応していました。
今ではコロナも収まり、退院前訪問もいけるようになったので、より自宅の生活に近い環境や動作を想定しリハビリができるようになっています。
リハビリでは笑顔で対応して患者様が話しやすい雰囲気を作ること、目線を合わせてお話すること、そして患者様が話して頂くことをしっかり傾聴することを心掛けてリハビリをしています。

3年目の現在では、同法人内のジリタスのデイケアで働いており、毎日14人前後の方の担当をしています。毎日夕方カンファレンスがあり、1日4~5人を対象に方向性の話やADLの状況などを看護師さん、介護士さんなど多職種の方も含めて話し合っています。


私がデイケアに異動したタイミングで退院し、通所リハビリの利用開始された患者様がおられます。入院中からずっと見ていますが自宅に退院して通所リハビリに通っていく中で、どんどん状態が改善され、元気に明るく話してもらえるようになったのはとても嬉しかったです。深くかかわることができた患者様だったため、他のリハビリスタッフも交えて症例検討会も行いました。法人内でシームレスに患者様に関わることができ、入院時だけでなく生活期・在宅の事を考える経験もでき、ここで働いていてよかったと思っています。
私自身以前から認知症ケアに興味があり、病院だけでなく介護保険下のサービスでの訓練や、認知症患者様と関わっている中でカンファレンスや、認知症専門の医師からお話を聞く機会もある為、しっかりと専門分野についても学べる環境にいると思います。

作業療法士 田口さん

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