先輩インタビュー

脳神経外科の手術は整形外科と比べて件数が少なく、最新の手技が取り入れられているので、経験できるチャンスをモノにして成長したいと思っています。

看護師になる前に友人とバイクで走っている時に、友人が目の前で交通事故に遭いました。幸い命に別状がなかったのですが、当時はその現場では何もできず、ただ救急車を待つことしかできませんでした。もし生死に関わっていたとして、その時に自分に知識があって、友人の人生をいい方向にできていたらと考えたのが看護師を目指したきっかけです。
もともと実習に行っていた時に整形外科に興味があったので、いろいろと調べて、さまざまな整形の症例が集まる当院に興味を持ちました。手術室看護師を希望したのは入職後のローテーション研修の時でした。患者さんの人生の中での大きなイベントである手術の時に、少しでも患者さんの不安な気持ちを和らげてあげられるよう立ち会いたいと思いました。
 
入職からは、先輩に同行してさまざまな症例に関わります。少しずつ経験を積み、術式ごとに独り立ちをしていきます。また直接介助と間接介助でも独り立ちのタイミングが異なりますが、不安がなくなるまではしっかり先輩がサポートしてくれます。どの先輩もわからないことがあっても質問しやすく、後輩をしっかりと育てようという雰囲気がある部署です。
2年目研修で教育に関するいい例・悪い例を再現した動画を見ました。悪い例では「先輩の聞く態度のせいで後輩が話しにくくなっていませんか」などといった説明があった中、自分の部署は”いい例”に当てはまる先輩が多い事に気づきました。「失敗してもいいからやってみて、何かあったらフォローするから」と、不安でもやってみようと勇気づけられる言葉をかけてくれるので、とても心強いです。
 
手術室では患者さんは麻酔がかかるので、会話をする機会はあまりないのですが、その代わり術前訪問・術後訪問での会話を大切にしています。貴重な機会である術後訪問で、患者さんが手術室での出来事を振り返り「あの時はこうしてくれてありがとう」と言っていただいたときは、嬉しさを感じます。
自分がいっぱいいっぱいである中で患者さんと接しても、その雰囲気が伝わってしまうと患者さんも不安な気持ちになるので、できる限り自分のメンタルをコントロールしながら関わるように心掛けています。
 
これからもどんどんと経験を積んで、どの症例でも戦力になるような看護師になりたいです。特に脳神経外科の手術は整形外科と比べて件数が少なく、最新の手技が取り入れられているので、経験できるチャンスをモノにして成長したいと思っています。

看護部 手術室看護師 小杉さん

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